再び読んでみた。
前に読んだのは2年前の7月だった。
何となく面白かった記憶だったけれど、読んでみたらこんな内容だったっけ、と思った。
記憶は美化される、ということだろうか。
ファナティックなアジテーションで、衰退する日本を憂う、という内容だがこの講義が開催されたのが2012年で既に11年も経っていた。
当たっているようでもあり、外れているようでもある。
しかし、答え合わせをすることに何か意味があるのかわからない。
答え合わせをしたいのは、著者の言葉に耳を傾けない人が、反論の根拠を探すためではないだろうか。
さて、この11年で自分は何をしたのか、あるいは何を失敗したのか、について考えなければいけないのかもしれない。
会場から質問を受けて答えるところで、「読むべき本を教えてほしい」という質問に、「そんなものはない」と答えているのは面白かった。
それがこの本の限界であり、可能性なのだと思った。