雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

2020年6月30日にまたここで会おう/瀧本哲史

再び読んでみた。

前に読んだのは2年前の7月だった。

何となく面白かった記憶だったけれど、読んでみたらこんな内容だったっけ、と思った。

記憶は美化される、ということだろうか。

ファナティックなアジテーションで、衰退する日本を憂う、という内容だがこの講義が開催されたのが2012年で既に11年も経っていた。

当たっているようでもあり、外れているようでもある。

しかし、答え合わせをすることに何か意味があるのかわからない。

答え合わせをしたいのは、著者の言葉に耳を傾けない人が、反論の根拠を探すためではないだろうか。

さて、この11年で自分は何をしたのか、あるいは何を失敗したのか、について考えなければいけないのかもしれない。

会場から質問を受けて答えるところで、「読むべき本を教えてほしい」という質問に、「そんなものはない」と答えているのは面白かった。

それがこの本の限界であり、可能性なのだと思った。