雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

脳とクオリア/茂木健一郎

気になったので図書館で借りてみた。

クオリアというのは質感のようなもの、赤い花の赤らしさ、電車のガタンゴトンという音のらしさ、そういったものを表す言葉である。

それが揺るぎないそれであるというらしさ、否定しがたいリアリティのようなもの、というように理解した。

脳の中で、そのクオリアはどのように認識されているのか、ということを考察している。

還元主義的に大脳皮質の連合野の働きを解明したからといって、クオリアを解明したことにはならないという。

さらに連合野の最小の単位になるニューロンに還元しても意味は無く、そこにはマッハの原理であるとあるニューロンの発火は全体との関係において意味を成す、ということになるという。

マッハの名前を聞くのは、確か栗本慎一郎氏が認識論を展開していた以来かもしれない。

ニューロンの発火とマッハの原理を基に、認識とはどういうことか、クオリアとはどういった事象なのか、という考察は、なかなか晦渋でざっと読んだだけでは3割も理解していないような気がする。

また意識に関する思考実験も面白い。

たぶんもう一度読まないと分からないかもしれない。