正直なところ、この本の内容は響かなかった。
第1章の平和論議については、いまさら何も言う必要も無い。
第2章の物理学と他学問との比較についても、あまり興味は覚えなかった。
第3章の「物理学的世界観」についてはちょっと興味深かったものの、その後に続く理論や数式がいよいよ登場する段になると、読む気が失せていってしまった。
高校生の頃に基礎的なところを、きちんと押さえていれば、まだ読めたのかもしれない。
読み手の不勉強を恥じ入るしかない。
この本で湯川秀樹氏が残そうとしたもの、それは創造性に関わることだったようなのだが、それを読み取るまでには至らなかった。
- 作者: 湯川秀樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/02/10
- メディア: 文庫
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