雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

つげ義春とぼく/つげ義春


ありふれたものでさえ

新版 つげ義春とぼく (新潮文庫)

新版 つげ義春とぼく (新潮文庫)


旅日記と夢日記
どちらも本人にしか判らない。
夢日記を分析するのは不粋な気がする。
いくつかの記述はそのまま作品になっている。
夢におけるリアリティが、作品の非現実さになっているようだ。
旅先のイラストもそうだ。
おそらく写真で見るとなんと言うこともない風景が、つげ義春の手で描かれたイラストになると、奇妙に歪んだ風景になっているようだ。
だが、それは、誰もが経験することだろう。
旅行先で撮った写真をふと見た時に、その時の記憶のフラッシュバックとは別に、何か違和感を覚えてしまうようなことは無いだろうか?
旅行先に限らず過去の写真に覚える違和感、確かにそこにいたはずなのに、何となく居心地の悪い感じ、そんなことを思い出す。