2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧
この本もまた図書館で借りた本である。 ブルース・チャトウィンは何年か前の「Switch」の特集で知った。 サザビーズの鑑定人を経て、旅にとり憑かれたイギリス人作家、というより、むしろ旅に生きた人のようだ。 この本は、そんなチャトウィンの短いエッセイ…
この本もまた図書館で借りた本である。 この本を知ったのは、松岡正剛の千夜千冊の第1325夜である。 それまで精神科医である岩井寛という名も、「森田療法」のことも知らなかった。(むしろ、興味が無かったと言うべきかもしれない) その話はさておき。 久…
この本も図書館で借りた。 組織ではない「チーム」というものをどう作り上げていくか、つまり「チーム・ビルディング」はどういうものか、という命題に対して、様々なテクニックを論じている。 著者は従来のチーム・ビルディングに関する参考書や研修といっ…
この本も図書館で借りた。 「空気」といっても、窒素78%、酸素20%、その他2%の「大気」のことではない。 意思決定のプロセスにおいて、合理的な論拠がある主張よりも、非合理な結論を導き出してしまうことがある。 それはその場の「空気」がさせたのだ、とい…
杉浦日向子が雑誌に掲載していた全国各地の銭湯を巡るエッセイ。 とは言え、ただ銭湯を紹介するのではなく、そこを利用する人々、ひいてはその町を観察している。 その上、江戸弁的な言葉を駆使して、駄洒落や脇道に逸れたりと、決して読みやすいものではな…
このところ「良い文章」というのに触れていない気がして、内田百間(本当は門構えに月)の随筆集を引っ張り出す。 題材は日常のことや、悪口や、飛行機、借金など様々だが、その語り口がやはり良いのだと思う。 例えば、飛行機に乗るときに高所恐怖症は、離…
せっかくだからと池澤夏樹をもう一冊。 これは短編集である。 改めて読んでみると、なかなか面白かった。 これらの短編に通底しているのは、失われたものへの回想であり、そして、外部へと誘う力のようなものを暗示させる。 失われたものたちは、残されたも…
何となく、小説が読みたくなって、本棚を漁っていたら、池澤夏樹の「真昼のプリニウス」が眼についた。 持っているのは単行本だ。 あの頃は、池澤夏樹の新刊が出るたびに、買っていたような気がする。 主人公の女性の火山学者、そして物語の結末については覚…
この本もまた図書館で借りた本である。 「プロジェクト」と言うとかなり広範囲だが、主にシステム開発における「プロジェクト」における「あるある」を86のキーワードで集めた本、と言い切ってみよう。 86という数はいったい多いのか少ないのか良くわからな…
これも図書館で借りた。 1に引き続き、2である。 取り上げられるのは、アマゾンの奥地の人々である。 そして、レヴィ=ストロースは思い出を語る。 ここに描かれる人々はもういないだろう。 ひとつの文化が失われ行く姿を描いているのだ。 そして文化とい…
この本もまた図書館で借りた本である。 レヴィ=ストロースと言えば、構造主義文化人類学と言われる。 確か講談社学術文庫版を持っていたような気がするが、見当たらない。(手放してしまったのかもしれない) 今更ながらに読んでみると、冒頭から 「私は旅…