親近性
- 作者: ホルヘ・ルイス・ボルヘス,鼓直
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1984/01
- メディア: 新書
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いつ読んだのか覚えていない、というか、読んでいなかったのかもしれない。
ボルヘスの短編集であるが、誰かから聞いたといった書き出しが印象的だ。
どちらかというとリアリズムっぽい書き方だと思うが、スパイスのように幻想的なもの、ありえない事が織り込まれている。
例えば表題作だが、盲目で四肢の無い王が現われる。
それは何を意味しているのか?
ボルヘス的な幻想の質と、シュルレアリスムのデペイズマンの感覚とは、親近性があるような気がする。