これももらった本である。
世間では歳を重ねると寺社仏閣巡りをしたり、御朱印集めをしたりするようなのだけれど、自分の場合、元から信心もないばかりか、そういった信仰に向かう気持ちが無いことの実感が増すばかりで、この本はもらっても読まないだろう、と思っていた。
白洲正子も何冊か読んたような気がするけど、あまりピンときていなかった。
しかし、自分の予想は外れ、一気に読み耽ってしまった。
白洲正子自身が信心が薄いようで、信仰心からの巡礼ではない。
西国三十三所を巡って行くのだが、信仰に対する憧れとともに、その視線は、江戸時代の物見遊山、現代の観光に近いものを感じる。
寺社の来歴、古典からの引用、そして著者自身が自然や景色に詠嘆する。
巡礼への誘い、ではなく、ガイドブックのような本なのだった。
この中で私自身が行ったことがあるのは、最初に出てくる那智勝浦の青岸渡寺なのだけれど、あぁその感じ分かるな、という文章だったのも好評価に繋がっていると思う。







