雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

ヨオロッパの世紀末/吉田健一

もしかすると、吉田健一の批評を読むのは初めてかもしれない。

批評のようなエッセイのような、グニャグニャとした文章は分かりにくいので、批評には向いてないように思った。

でもそれは、読み手側の長いサラリーマン生活の因習で、先に結論を知りたがってしまうからだろう。

とはいえ読みにくい。

かいつまむと、18世紀に完成したヨーロッパ的な世界は19世紀にヨーロッパとしての自己認識により頂点に達し、その自己認識がゆえに世紀末として普遍性に至った、ということのように思った。