図書館で借りてみた。
川上弘美氏はこれで三冊目ぐらいだろうか。(めんどくさいから数えない)
場所をめぐるエッセイである。
この本もまた、さらりと読み流せる。
自分の場所なるもの、それについて書くのかと思いきや、するすると別の方向に滑り出しているようだ。
もちろんそれが悪いのではない。
だがその捉え所の無さっぽい感じが、小説とも共通しているように思った。
東京の地名があちこち登場するのだけれど、それは山の手側の感じがする。
辛うじて浅草も登場するが、やはり取り上げ方が東東京の感じと異なる。
とは言え、そんな違いはどうでも良い事ではあるのだけれど。

- 作者: 川上弘美
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/08/28
- メディア: 文庫
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