雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

浮世女房洒落日記/木内昇

神田の小間物屋の女将さんの日記を、大正時代の無名の作家が現代語訳した本が、自宅の屋根裏で見つかった、という物語。

額縁小説の体で、江戸の町民の1年間の生活が描かれる。

日常が描かれるから、特段のドラマチックな展開があるわけではない。

どちらかというとホームドラマ風のほのぼのとした物語である。

ある意味、メタ小説とでもいう構造なのだけど、ほのぼのとしている。

日記の体なので、細かな記述がない部分は脚注がついていて、江戸の庶民の生活、風俗を細かく解説してくれる。

でも、ほのぼのとしたホームドラマなのである。