雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

道をひらく/松下幸之助

ビジネス書には興味が無かったので、日本を代表する大企業の社長の言葉とか全くアンテナに引っかからなかった。

それが良いとか悪いとかいう問題ではなくて、そういう生き方はたぶん気づくことも無いだろうし、気づかないからといってそれがどうということも無い。

と思っているのだけれど、そうだからと言って読まないということは、その世界を知る機会を自ら逸している、ということではないだろうか。

ということで、松下幸之助の本を手に取ってみた。

言うまでも無く日本を代表する大企業の創業者であり、ビジネス書に興味の無い自分でも名前を知っているぐらい有名だろう。

この本は雑誌のコラムを集めたものらしい。

見開き2ページほどの文章が121編納められている。

どれもさくさく読めて、難解な思想があるわけでもない。

読んでいくうちに、校長先生の話や、社会人になった頃の会社にあった朝礼のスピーチを思いだしていた。

短くて人生の教訓になるような、言い方は悪いが毒にも薬にもならない話、という気がした。

そういえば、最近そういう話をする人と接していない。

自分より年上の人たちというのは、引退したり、亡くなったりしているからなのかもしれない。

今後、この本を読み返すことがあるだろうか、といっても、想像しづらいけれど、もし、若い人の前で何か話さないといけない場面があったら、この本から引用するために読むかもしれない、と思った。

スピーチがそれでいいのか、ということではあるだろうけれど。